プロジェクト参加者が知り得る技術情報や、顧客情報などの漏洩防止のための秘密保持誓約書を4種類掲載しています。
機密情報の取り扱いルールを明確化、情報漏洩や不正使用を防止、違反時の責任および損害賠償について事前に規定などが主な役割になります。
業種や規模に応じて最適なテンプレートを選択し、カスタマイズしてご利用ください。
このページでは下の4種類の例文入り文書を掲載しています。
ダウンロードしたテンプレートは、必ず自社のプロジェクトに合わせてWordでカスタマイズし、法的な確認を行ってから使用してください。
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関連のテンプレート「入社誓約書:諸規定を遵守・書類の虚偽・秘密保持・会社の品位」を掲載していますのでご利用ください。
■例文1
秘密保持誓約書
この度、株式会社〇〇電機(以下「会社」といいます。)の〇〇プロジェクトに参加するにあたり、以下の事項を厳守することを誓約いたします。
第1条 秘密情報
本誓約書において「秘密情報」とは、私が本プロジェクトを通じて知り得た、会社に関する以下の情報を指します。
?プロジェクトに関する技術情報、ノウハウ、設計図、データなど
?顧客情報、取引先情報、価格情報など
?会社の経営計画、財務情報など
?その他、会社が秘密として取り扱うべきと判断した情報
第2条 秘密保持義務
私は、秘密情報をいかなる方法によっても、無断で開示、漏洩、使用したり、第三者に提供したりしません。
第3条 退職後の義務
私は、本プロジェクトの終了後または会社を退職した後においても、本誓約書で定める秘密保持義務を遵守します。
第4条 資料の返還等
私は、本プロジェクトに関わる全ての資料を、プロジェクト終了時または会社からの要求があった際に、速やかに返却します。
第5条 損害賠償
私が本誓約書に違反した場合、会社に対して発生した一切の損害を賠償します。
第6条 その他
本契約に関する紛争については、〇〇地方裁判所を専属管轄とします。
上記の通り誓約いたします。
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■例文2
プロジェクト参加従業員 秘密保持誓約書
私は、〇〇電機のプロジェクト(以下「本件プロジェクト」という)に参加するにあたり、入社時に締結した秘密保持誓約書を厳守するとともに、以下の事項を誓約します。
第1条(秘密情報の定義および保持義務)
1.私は、貴社の許可なく、以下の情報(以下「秘密情報」という)を社外の第三者、および本件プロジェクトに関与しない貴社従業員へ開示、漏洩、または自ら使用しないことを誓約します。
?本件プロジェクトが遂行されている事実
?本件プロジェクト参加により知り得た、別紙に記載されたすべての情報
?貴社が本件プロジェクトに関連して秘密情報として指定した情報
?その他、本件プロジェクトに関する技術的・業務的な内容、計画、成果物
2.私は、秘密情報の紛失、盗難、漏洩を防ぐために、適切な管理措置を講じることを約束します。
第2条(公表後の秘密保持)
1.本件プロジェクトの結果が公表された後も、未公開の部分に関する秘密情報については、貴社の許可なく開示、漏洩、または使用しないことを誓約します。
2.公開情報であっても、貴社が機密性を求める内容については、個人の判断で社外へ発信・公開しないことを約束します。
第3条(秘密情報の帰属および権利関係)
1.私が本件プロジェクトに関して創出または改良した情報、発明、考案、技術、データ等の一切は、貴社に帰属することを確認し、これに対する個人的な権利主張を行いません。
2.貴社の指示がある場合、私は秘密情報の管理・移転・譲渡等に協力し、貴社の知的財産権の保護に努めることを誓約します。
第4条(資料およびデータの取り扱い)
1.秘密情報を含む書類・データ・機器等は、適切に管理・保管し、第三者の閲覧を防ぐことを約束します。
2.本件プロジェクト終了時または私が離脱する際には、すべての秘密情報を直ちに返還または適切に廃棄することを誓約します。
3.私が離脱した後も、本契約に基づく秘密保持義務を遵守することを誓約します。
第5条(退職後の秘密保持義務)
1.私は、貴社を退職した後も、第1条で定める秘密情報の開示、漏洩、または使用を行わないことを誓約します。
2.退職後、貴社の秘密情報を利用した業務、転職先への情報提供、SNS等を通じた情報開示を一切行わないことを誓約します。
第6条(違反時の責任および損害賠償)
1.私が本誓約に違反し、秘密情報を開示・漏洩・不正使用した場合、貴社が被る一切の損害に対し、損害賠償責任を負うことを確認します。
2.必要に応じて、貴社は法的措置を講じる権利を有し、私はこれに従うことを誓約します。
第7条(誓約の有効性)
1.本誓約は、私の本件プロジェクトへの参画開始日から有効とし、プロジェクト終了後も継続して適用されます。
2. 本誓約に関する解釈および紛争については、日本国法を準拠法とし、貴社の所在地を管轄する裁判所を第一審の専属管轄裁判所とします。
■例文3
食品新製品開発プロジェクト参加従業員
秘密保持誓約書
私は、株式会社〇〇食品(以下「当社」という)の極秘プロジェクト「△△フード」(以下「本プロジェクト」という)に参加するにあたり、以下の事項を厳守することをここに誓約いたします。
第1条(機密情報の保護)
私は、当社の許可なく、社外はもちろん本プロジェクトに直接関与していない当社従業員に対しても、以下の機密情報を開示、漏洩、または使用しないことを誓約します。
?本プロジェクトの存在自体
?新製品のレシピ、製造方法、原材料情報
?市場調査データおよびマーケティング戦略
?開発中の食品加工技術の詳細
?その他、当社が特に機密指定した情報
第2条(公表後の継続的機密保持)
本プロジェクトの結果が一部公表された後も、未公開部分については前条の機密保持義務を継続します。特に、製造方法や原材料の調達先などの情報は、永久に機密として扱うことを誓約します。
第3条(発明・考案の帰属)
本プロジェクト中に行った発明や考案に関するすべての権利は、私個人の貢献如何に関わらず、当社に帰属することを確認します。私は、これらの発明や考案に対する個人的権利を主張しないことを誓約します。
第4条(資料の管理と返還)
私は、本プロジェクトに関するすべての資料を厳重に管理することを約束します。プロジェクトから離脱する際は、これらの資料およびそのコピー、関連データをすべて当社に返還することを誓約します。
第5条(永続的機密保持義務)
私は、当社を退職した後も、第1条に記載の機密情報を開示、漏洩、使用しないことを誓約します。
第6条(違反時の措置)
本誓約に違反した場合、私は法的責任を負うことを承諾し、当社が被った損害を賠償することを誓約します。
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■例文4
プロジェクト参加に関する秘密保持誓約書
私は、〇〇工業(以下「会社」という)の〇〇プロジェクト(以下「本プロジェクト」という)に参加するにあたり、入社時に締結した秘密保持誓約書の内容を遵守することに加え、以下の事項を誓約いたします。
第1条(目的)
本誓約書は、本プロジェクトに関する機密情報の保護および適切な管理を目的とし、プロジェクト参加者としての特別な秘密保持義務を定めるものです。
第2条(プロジェクト機密情報)
本誓約書において「プロジェクト機密情報」とは、以下の情報を指します。
1.本プロジェクトの存在自体に関する事実
2.プロジェクトの目的、計画、進捗状況
3.開発中の製品・サービスの仕様、設計図、ソースコード
4.研究データ、実験結果、テスト結果
5.プロジェクト予算、コスト情報
6.参加メンバーリスト、役割分担
7.クライアント・協力会社との連携内容
8.その他、プロジェクトマネージャーが機密情報として指定した情報
第3条(情報管理義務)
1.私は、プロジェクト機密情報を以下の者に開示しないことを誓約します:
(ア)社外の第三者
(イ)本プロジェクトに非参加の貴社従業員
(ウ)プロジェクト内でも知る必要のないメンバー
2.情報の取り扱いについて:
(ア)プロジェクト専用の情報機器・ツールの使用
(イ)指定されたセキュアな環境での作業
(ウ)アクセス権限の適切な管理
(エ)定期的なパスワード変更の実施
第4条(成果物の取り扱い)
1.プロジェクトの成果物に関する全ての権利は貴社に帰属し、私個人の権利主張を行いません。
2.私が創出・考案した内容についても、職務上の成果として貴社に譲渡することを確認します。
3.特許権、著作権等の知的財産権についても貴社に帰属することを承諾します。
第5条(部分公開後の取り扱い)
1.プロジェクトの一部が公開された後も、未公開部分については本誓約書の効力が継続します。
2.公開された情報であっても、内部の詳細情報や背景情報は機密として管理します。
第6条(資料管理)
1.プロジェクト関連資料の管理:
(ア)指定された場所での保管
(イ)アクセスログの記録
(ウ)複製の制限と管理
(エ)持ち出し制限の遵守
2.以下の場合、速やかに全ての資料を返却します:
(ア)プロジェクトからの離脱時
(イ)貴社からの返却要請時
(ウ)プロジェクト終了時
第7条(プロジェクト終了後の義務)
1.プロジェクト終了後も秘密保持義務は継続します。
2.知識・ノウハウの社外流出を防止します。
3.関連資料の社外持ち出しを禁止します。
第8条(退職時の対応)
1.退職時には以下の対応を行います:
(ア)プロジェクト関連資料の完全返却
(イ)保有データの完全消去
(ウ)アクセス権限の返上
2.退職後も本誓約書の効力は継続します。
第9条(違反時の責任)
1.本誓約書違反により貴社に損害が生じた場合:
(ア)損害賠償責任を負担
(イ)法的措置への対応
(ウ)信用毀損への補償
2.故意または重過失による違反の場合、懲戒処分の対象となることを承諾します。
第10条(その他)
1.本誓約書に定めのない事項は、入社時の秘密保持誓約書および社内規程に従います。
2.本誓約書の解釈について疑義が生じた場合は、誠実に協議します。
以上、本誓約書の内容を理解し、これを誠実に遵守することを約束いたします。